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訓練講師インタビュー

 令和2年8月31日から9月30日にかけて、新潟県胎内市の北陸建設アカデミーで「第1回 建設土木多目的コース」が行われました。同アカデミーでは、建設現場で活躍中の職人さんが、訓練講師を担当しています。 代表理事である株式会社小野組の代表取締役社長小野氏の「経験や技術を次の世代へと伝えてほしい」との想いに賛同し、 集まったベテラン職人である2名の講師の方に、指導で心がけていることや工夫していることなどをインタビューしました。


人の命を支える仕事を次世代に伝えたい

鉄筋講師
有限会社鈴木鉄筋工業 代表取締役 伊藤 誠悦 氏


 私が教えているのは「鉄筋工事」という工程です。鉄筋は住宅やマンション、病院や橋などの鉄筋コンクリートの構造物を造るときに、天井や床、柱などの内側にある「骨組み」を組む役割を担っています。建物の寿命を左右するこの大変重要な仕事にこれまで何十年と携わってきました。
 講師として心がけているのは、とにかくわかりやすく説明することです。訓練生はこれから建設業で働く初心者であり、まだ鉄筋がどんなものなのか、どんなことに使われるものなのか、何も知りません。しかも鉄筋は建物の構造上、外観からは見えず隠れてしまいます。そこで講習では、具体的なイメージを持ってもらうため、阪神淡路大震災で倒壊してしまった建物の写真などを訓練生に見てもらい、鉄筋の役割について説明しています。これは強固な建造物を造るには鉄筋が非常に重要なものであり、また責任ある仕事であることを理解してもらうためです。
 作業内容や材料についての知識を得ることも必要ですが、それよりもまず「この仕事がなぜ大切なのか」を知ることが大事だと思います。鉄筋が快適な建物を造るために必要な仕事と同時に、人の命を支えるものだとわかってもらえれば、より真剣さを持って学んでもらえるからです。人のために役立つ仕事はとても楽しいもの。訓練生のみなさんには、ぜひ人に誇れるこの魅力ある仕事で活躍してほしいと思います。

国家資格の「鉄筋施工技能検定」で行われる実技試験をもとにした教材。鉄筋を組立てる結束(けっそく)を体験する             



奥深くやりがいのある左官を広めることが目標

左官講師
株式会社磯部官業 代表取締役社長 磯部 昭利 氏


 左官とは、建設工事において壁や床などを塗る技能職です。建設現場は住宅やビルや公共施設など多岐にわたり、技術さえ手にすれば幅広く活躍できるのが左官工の魅力です。私自身、35年のキャリアのなかで、基礎工事や床・外壁の仕上げ、玄関などのタイル貼りといったさまざまな現場を経験してきました。
 講習では左官の成り立ちや発展の歴史をはじめ、世界中の若手技能者が技術を競い合う「国際技能競技大会」でメダルを獲得している優秀な職人を招いて自身の体験を話してもらうなど、座学を中心に知識をお伝えします。その後、セメントを使って栗の木をモチーフにした「擬木(ぎぼく)」を作成する実習を行い、色をつけ、年輪を再現してもらいます。同じ材料や道具を使っても、人によってまったく違ったものができあがるので、技術力がものをいう仕事だと理解してもらうわけです。
 最近では左官工がどんな職業なのか、見当もつかないという人が少なくありません。私たちが加盟している組合でも、定期的に親子で参加できる壁塗り体験や、地元の高校生を対象にした実習教室などを催す活動をしていますが、まだまだ認知されていないようです。一方で、徐々に女性が進出している業種でもあり、業界全体として働き方改革も進んでいます。講師として左官という奥深くやりがいのある仕事を次世代に引き継いでいくこと、それが私の今の目標です。

擬木(ぎぼく)づくりを体験。モルタルを木型に流し込み、左官で使われる顔料で着色して仕上げていく(制作時間:2時間半)

採用企業インタビュー

 「第1回 建設土木多目的コース」の訓練修了後に就職支援として合同企業説明会が行われました。 新たに資格を取得した訓練生を採用しようと集まったのは、近隣地域の建設関連企業7社です。 今回はそのなかから、株式会社新和組と有限会社創栄建設の2社に、主な仕事内容や訓練生に期待することなどをインタビューしました。


社員の声を大切にし、ともに成長を目指す!

株式会社新和組
土木工事部生活支援課 課長 高澤 樹 氏

新潟県北部の中心都市である新発田市を拠点に、全国のゼネコン企業から工事現場の管理、施工を総合的に請け負う。主に鉄筋コンクリート構造物を造る工事をメインに、海外にも進出している。

 当社は新潟県内を始め、東京、千葉、埼玉、名古屋、仙台などの主要都市や、東南アジアを中心に海外にも進出しています。 業務内容も多岐にわたり、例えばダムや橋などの施工では鉄筋や型枠を組んでコンクリートを流す工事や、 地震などに強い建造物を建てるために特殊素材を組込む耐震工事などさまざまです。入社後はまず現場で業務全体の経験を積み、 当社の事業に対する理解を深めたあと、現場を管理する立場へとステップアップしていただきます。その段階になると、 作業をスムーズに進めるために人、材料、コストなどすべてに気を配ることが大切になります。 また、現場はいろんな職種の人が集まる場なので協調性も大事です。ですが、必要なスキルや知識は徐々に身につけていけば問題ありません。 もちろん当社も全面的にサポートします。会社としてもさらなる成長を目指し、若手が集まって企業としての改善点を話し合う「末来会議」を月に1回のペースで開くなど、 時代に合わせた運営方法を社員と一緒に考える場を設けています。「社員の生活を守る」ことも当社のテーマの一つ。社員はビジネスパートナーでもあります。 ともに充実した“建設業ライフ”を過ごしていきましょう。



技術を磨くほど、仕事は楽しくなる

有限会社創栄建設
代表取締役社長 阿部 健 氏

新潟県胎内市を中心に、民間から公共事業まで手掛ける。主に、土木工事と舗装工事の設計・施工を軸に事業を展開。比較的若い従業員が多く、社長と従業員の距離の近さも特徴の一つとなる。

 当社で、道路の舗装工事を中心に、河川や宅地の造成、上下水道の整備などの土木工事を行っています。 私たちの生活を支える社会のインフラを造ったり、直したりするのが私たち職人であり、 これからも無くなることのない仕事です。 しかし、地元を支えていくための人材が不足しています。 この状況に危機感を覚え、新たな人材との出会いに期待を込めて、 今回の合同企業面談会に参加しました。 私たちは、何事にも挑戦できて、あきらめない気持ちを持っている人材を求めています。
 初めの半年くらいは、先輩についてもらい、材料の調達や処分、重機を使った 残土の敷均(しきなら)しなどの現場作業を通して仕事に慣れてもらいます。 最初はうまくいかなくても、粘り強く自分の腕を磨いていくこと。 将来的には土木施工管理技士といった国家資格の取得も目指していただき、 経験と年齢に応じて収入をアップさせ家庭も持てるようになってもらいたいです。
 技能者として―流のスキルを身につければ、必ず仕事も楽しくなってきます。 地域に頼られ、ともに成長していくことのできる、意欲を持った方を心待ちにしています。



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